令和2年簡易生命表
死因別死亡確率:令和2年の死亡状況が一定不変と仮定した場合、ある年齢の者が将来その死因で死亡する確率を表す。
生命表は通常、死亡という一つの要因で減少する過程を示す。死亡の原因は様々であり、死因ごとに発生した死亡の減少過程を示すこともできる。これを多重減少生命表という。多重減少生命表では、通常の生命表関数に死因の要素が追加される。死因を i とすると、
$$ \sum_i \, _n d_x^i = \, _n d_x $$
また、死因 i による減少確率は、
$$ _n q_x^i = \frac{ _n d_x^i }{l_x} $$
そして、x 歳まで生存したが、その後死因 i で死亡する者の人数は、
$$ l_x^i = \sum_{t=x}^{\infty} d_t^i $$
となり、死因の重複がないと想定すれば、
$$ \sum_i l_x^i = l_x $$
となる。死因別死亡確率は、以下で定義される。
$$ R_x^i = \frac{l_x^i}{l_x} $$