レモネード社が自動車保険会社メトロマイル社を買収、インシュアテック企業の合併へ

Lemonade to Acquire Auto Insurer Metromile in Merger of Insurtechs

Digital insurer Lemonade plans to acquire California-based pay-per-mile auto insurance startup Metromile in an all-stock transaction as it continues to

レモネード社がMetromile社を買収する理由

メトロマイル社のチームと出会って数分後、私たちは気の合う仲間だと感じました。

ここには、デジタルネイティブ、保険オタク、データサイエンティストがいて、テクノロジーを活用して、より早く、より公平に、より手頃な保険を消費者に届けることに尽力していました。

私たちの心にぴったりの人たちです。

議論が進むにつれ、この提携がより深いものであることが明らかになりました。

両社のビジョンや文化はほぼ完全に一致していますが、製品やライセンスについてはほとんど重複していません。

これこそが魅力的な組合の構成要素なのです。

もちろん、メトロマイル社が保有する49州のライセンス、1億ドルを超える既契約保険料、2億5,000万ドルを超える現金もありました。

これらはすべて、レモネード社にとって明らかに価値のあるものでした。

しかし、この取引を真に戦略的なものにしたのは、メトロマイル社が自らをどのように表現しているかに尽きます。

「自動車保険に特化したデータサイエンス企業」

先週発表された当社独自の自動車保険「レモネード・カー」は、その外観や操作性が気に入っていただけると思います。

ボンネットを開けてみると、テレマティクスを搭載し、生成されたデータから学習して、時間の経過とともにリスクの定量化と引き受けを改善するように設計されていることがわかります。

プレシジョン・プライシングはその究極の目的であり、それを実現するために設計されています。

しかし、そのためには、何十億もの距離を走り、ショックアブソーバーの性能を高め、大量のガソリンを必要とします(例えが悪いですが)。

そこで、メトロマイル社の出番です。

彼らはすでにこの道を通ってきており、独自のデータと機械学習アルゴリズムにより、時間を短縮し、リスクをフラットにし、効率を高めることで、レモネード・カーを変革することができます。

メトロマイル社と東京海上

東京海上日動、AI導入で自動車事故保険金の不正請求抑止へ」で紹介されているように、メトロマイル社は東京海上と提携しています。

  • 契約内容や事故の申告状況等から、AIが保険金の不正請求を早期検知する取り組みを2021年10月から開始
  • 膨大な保険金支払データを分析し、不正請求と相関関係の高い事案を早期に検知・抽出
  • AIは、不正請求に繋がる可能性がある要素を抽出し、事案ごとにスコアリング
  • 保険金支払い担当者は、スコア(不正検知結果)やスコアを構成する要素の情報を参考にして具体的な事案への対応に活かす

自動車保険の保険料、安全運転データで割引

  • 損保大手3社は、通信機能を備えた「コネクテッドカー」のデータに応じた安全運転割引に2022年に参入
  • あいおいニッセイ同和損保が、データをもとに保険料を1割程度割り引き
  • あいおいニッセイ同和損保はトヨタと開発したアルゴリズムを組み入れた通信機器でデータを取得しており、大手3社もトヨタなどが開発したアルゴリズムを活用
  • 損保料率算出機構も、走行データに応じた安全割引の標準化を進める
  • 料率機構は各社が貸し出しているドライブレコーダーのデータを分析し、2020年代半ばに標準料金を導入する見込み

テスラは自ら自動車保険を提供

この本にテスラの動向が記載されています。メーカーの利点を生かし、追加のデバイスを取り付けることなく、自動車から直接、運転行動に関するデータを収集・分析。保険料の割引幅も、あいおいニッセイ同和損保よりも大きい様子。

  • テスラは2019年8月からカリフォルニア州のテスラ社ユーザーを対象に、独自の自動車保険を提供
  • 保険料は従来の保険会社よりも最大で20~30%も割引
  • 2021年10月からテキサス州で、「セーフティスコア」をベースに保険料が毎月変動する仕組みを導入
  • 「セーフティスコア」とは、前方衝突警告の回数、急ブレーキ、急旋回、前走者との車間距離、オートパイロット使用時にハンドルから手を離していないか、といった5要素によって決まる
  • 従来の保険商品とは異なり、年齢や性別、配偶者の有無、事故歴、違反歴といった要素をすべて排除

「私たちは、あなたが誰であるかではなく、あなたがどのように運転するか、そして、(過去ではなく)今現在の運転の仕方によって保険料は決定されるべきだと考えており、テスラ保険に加入する前か後にかかわらず、事故によって保険料が上がることはありません」と説明しており、競合他社よりも20~60%も保険料が安くなる

「エンベデッドファイナンスの衝撃」の第2章

過去のデータにもとづいて将来予測を行うという、アクチュアリー業務の変化の兆しがみられる商品ですね。

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