金融機関におけるAIの公平性、倫理、説明責任、透明性の評価手法
シンガポール金融管理局が、AIとデータ分析に関する5つのホワイトペーパーを発表しました。アクサ、平安、スイス再保険などの保険業界だけでなく、アマゾン、IBM、マイクロソフトなど保険業界以外のプレーヤーも含むコンソーシアムが作成したものです。このペーパーは、以下の4つの原則の評価手法を解説したもの。
- 公平性(Fairness)
- 倫理(Ethics)
- 説明責任(Accountability)
- 透明性(Transparency)
この4つの原則の評価は、以下のケーススタディを用いて図解されています。
- プレディクティブ・アンダーライティング
- 顧客マーケティング
- 不正請求検出
- 信用リスク・スコアリング
2021年1月、シンガポール金融管理局はフェーズ1として、銀行業界向けの信用リスク・スコアリングモデルと顧客マーケティングにおける公正性評価手法の開発に焦点をあてたドキュメントを発表しています。フェーズ2では、4つの原則をカバーするための評価手法を示し、より多くのユースケースに適用できるようにしました。
このコンソーシアムは、4つの原則のアセスメント手法を実装したオープンソースのツールキットも開発。このツールキットは、フェーズ2のホワイトペーパーと一緒にリリースされています。
ドキュメントのボリュームが多いですが、重要なテーマで知人も作成にかかわっていることから、頑張って読みます。内容は、後日アップする予定。