CVSヘルスとマイクロソフトが戦略的提携：パーソナライズ・ケアの再構築とDXを加速
あくさんヘルスケアビジネスから撤退するIBMと対照的に、業務提携でヘルスケアビジネスを強化するマイクロソフト。どちらの戦略が正しいのか。今後の動きが気になるニュースです。
戦略的提携の目的
提携の目的は、
- 消費者の健康増進を支援する革新的なソリューションの開発
- 現場で働く従業員を含む30万人以上のCVSヘルスの従業員に、1億人以上の人々により良いサービスを提供するためのツールを提供すること
新型コロナのパンデミックが発生して以来、あらゆる業界の組織（特に医療）は、迅速な適応の必要性に取り組んでいる。マイクロソフトの調査によると、企業は変革の取り組みを加速させ、デジタルツールへの依存度を高め始めている。
- ハイブリッド環境を構築して従業員が自宅でバーチャルに仕事ができるようにする
- 新しいアプリケーションを導入して現場の従業員をよりよくサポートする
など、デジタルトランスフォーメーションは、ビジネスの回復力、成長の加速、効率性の向上のために必要不可欠なものとなっている。
当社は、デジタル・ファースト、テクノロジー・フォワードのアプローチにより、消費者を中心とした総合的なヘルス・ソリューション・カンパニーへと急速に変貌しつつあります。このような規模のビジネスサービスには、新しいレベルのパートナーシップが必要です。マイクロソフトとの協業により、この仕事が加速し、当社の従業員がより個人的で手頃な価格の質の高いケアを提供できるようになるでしょう
CVSヘルスの最高情報責任者（CIO）
戦略的提携によって目指す世界
マイクロソフトとの協業により、CVSヘルスは、
- 同社の患者のプライバシーおよび機密保持に関するポリシーを遵守しつつ、
- データ駆動型でパーソナライズされた顧客体験を加速させることができる。
社内のさまざまな分野の情報を高いスピードで組み合わせることで、CVSヘルスは薬局の機能を強化し、消費者が必要なときに必要な場所で、カスタマイズされた健康提案を提供できる。
また、CVSヘルスは、クラウドコンピューティングサービスAzure上で動作する高度な機械学習モデルを使用した小売店のロイヤルティ・プログラムやパーソナライゼーション・プログラムを拡大していく。
データサイエンスは、消費者にとってよりパーソナライズされたシームレスな体験を生み出すだけでなく、ケアへのアクセスや健康上の成果を向上させるためにも活用される。シンプルで使いやすい患者体験を創造する能力は、全国的な新型コロナのワクチン接種活動におけるCVSヘルスの役割に不可欠であり、約4300万人のワクチンを公平かつ効率的に投与するためのインサイトと提案を提供した。
パンデミックの間、CVSヘルスの小売店の従業員は、日々の業務に集中することで、地域社会を支え続けてきた。マイクロソフトのTeams とOffice 製品を使用することで、CVSヘルスはより機動的になり、小売店の従業員は一般的な質問に答えるための重要な情報をより簡単に入手し、顧客のニーズをより早く解決できるようになる。
CVSヘルスは現在、タスクを自動化するComputer VisionやText Analytics for HealthなどのAzureのコグニティブサービスを活用している。例えば、スペシャリティ・ファーマシーでは、CVSヘルスは、これらのサービスを使用して摂取量をデジタル化しています。マイクロソフトは、CVSヘルスのテクノロジー主導のデジタル化プログラムの一環として、プロセスの再構築と簡素化のためにCVSヘルスとの提携を拡大していく。
CVSヘルスは、エンジニアリングと共同イノベーションの成功事例に基づき、アプリケーションの優先クラウドプロバイダーとしてマイクロソフトを選択した。戦略的プラットフォームとしてのAzureは、CVSヘルスのDXの加速に重要な役割を果たす。Azureクラウドでは、すでに強力なマルチクラウドの存在感があり、1,500以上の新規および既存のビジネスアプリケーションが利用できる。
また、マイクロソフトとCVSヘルスは、消費者、従業員、エコシステム・パートナーをサポートする革新的な技術ソリューションを模索していく。Microsoft HoloLens、Dynamics 365 Guides、Remote Assistは、直感的なツールで複雑な手続きを簡素化し、CVSヘルスの従業員をサポートすることができる。
Microsoft AzureのAIとコグニティブ機能は、CVSヘルスの深いコミュニティでの存在感やヘルスケアの専門知識との共同イノベーションにより、管理プロセスや予測プロセスの自動化、無駄の削減に拡張することができる。
